six‐cylinder [touren]
房総半島には春と夏のイメージしかない
四季の陰影を縁取る秋冬の記憶が、何時しか私の中から抜け落ちている
そんなエリアにboxer engine のエグゾーストはどのように響くのか -------
PORSCHE 981 boxster
ALPINA Roadster
ALPINA B3S
BMW 530i
いずれも6つのシリンダーを内包するengineを積むモデルである
リアセクションにおいて低重心を実現するboxer engine と、唯一フィールを語るに足る完全バランスのストレート・シックス
予想外にタイトなテクニカルセクションの続くワインディングで、房総半島のイメージとはかけ離れた冷気をengineに吸い込ませ、レッドゾーン手前まで引っ張り、パワーバンドに留め置こうとするアクセルワークで抜けて行く
ステアリングとアクセルワークをシンクロさせるようにと意識をフォーカスする過程で、シリンダー内部で繰り広げられるドラマティックな物理現象がイメージとして想起され、重なっていく
フロントグラスの先には綺麗な弧を描くブルーのミッドシップが、バックミラーには精悍なフロントセクションの象徴であるキドニーグリルが朝陽を反射させて輝きながら躍動するサファイヤブルーとメタリックブラックのリムジンが、サイドミラーにはコーナーから素早く抜け出て、早くも次のクリップを捕らえようと疾走するエッジの効いたアルピンホワイトのオープンツーシーターが映っている
ゼブラからレッドゾーンへとアクセラレートしていく数秒が、5機の内燃機関から送り出されたエアーが外気に放たれるときに奏でられるエグゾーストの競演で鮮やかに彩られる
2機のフラット・シックスと3機のストレート・シックスが奏でるそれは、ユニゾンのようでもあり、緊張感のあるインタープレイがもたらす稀有なハーモニクスのようでもある
・・・・・・・とても美しい瞬間だ
いまでも、そのシーンが冷気の感触とともにリアルに思い出される
それはまるで、冬の凪いだ海に反射する光が美しく漂い、揺れ動く光景にも似た、ある種のノスタルジーが喚起されるような優しい肌触りをともなっている -------
2015-02-05 22:13
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コメント(4)
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suite-spiralさん、こんにちは。
フラット6と、ストレート6の競演。
刺激的で独特なエキゾーストの響宴。
嗚呼、参加出来なく残念でしかたありません(涙)。ターボなるドーピングモジュールを持ってはいますが、6シリンダーに入れて頂けますか?(笑)。
また、ご一緒させて下さい。
by kami (2015-02-05 23:20)
kamiさん、こんにちは。
リアルに君津PAでkamiさんの登場を期待し、話題にしていたんですよ。
M4のYas Marina Blue Metaric は春を予感させる南房総の陽光に映えそうですね。
M4のツインターボには敵いませんが、私のモデルにもKompressor というドーピングモジュールが組み込まれていますので、一緒にNA陣営と競いましょうか?(笑)
そして、暖かくなりましたら、今年こそ、福島touringの再演を致しましょう。
あの時のようなheavy rain は避けたいものですが・・・。
それでも、やはり踏んでしまうのでしょうね、止むを得ず(笑)
近いうちにご一緒しましょう。
by suite-spiral (2015-02-06 01:32)
>一緒にNA陣営と競いましょうか?
その勝負、喜んでお受けしましょう。
ただし、過給機つきの2台は3000rpm縛り厳守とします。
・・・いや、それでも負けそうだな(汗)。
どうもおつかれさまでした。
納車直後に較べればボクスターに乗れてきたような気がしますが、ワインディングではまだ「迷い」があります。
この迷いを背負ったまま、あのときのように福島を走ることができるのか・・・。
甚だ不安でなりませんが(汗)、その際は是非またご一緒願います!
by wata (2015-02-06 22:18)
wataさん、同乗されて3000rpm以下では使いものにならないパワー曲線を描くengineセッティングだということを体感した上での条件提示ですね、それは(笑)
でも、過給機 vs NAとは別に、FR vs MR の構図になった時には、buddyになって下さいね。
B3と比べると、ウェイトとengineマウントの差から接地感が薄いように感じますが、フロント荷重の入れ方をつかむと、MRにしかできないキレのあるコーナリングに病みつきになると思います。midship porsche のポテンシャルは素晴らしいですね。
私もFRに馴染み過ぎたが故の癖を抜くのに時間を要しました。謙遜されていらっしゃいますが、あれだけB3をコントロール下に置いていたwataさんなら、迷いの払拭も時間の問題でしょう。
路面コンディションを気にせず済む季節になったら、思う存分踏み抜きに行きましょう!!
by suite-spiral (2015-02-06 23:49)